2012年01月01日

新春を迎え皆様の万福御多幸を祈念申し上げます。

新春を迎え皆様の万福御多幸を祈念申し上げます。
昨年の東日本大震災においてお亡くなりになられた方のご冥福を心から祈念申し上げます。また被災された皆様、原発事故により避難を余儀なくされている方々の心中を拝察し心からお見舞い申し上げます。
 晧台寺においても檀信徒皆様からの義援金を東日本大震災の被災地へお送りできましたこと、あらためてそのご厚情に深く感謝申し上げます。
 大本山永平寺においては、不老閣猊下のご裁断により、昨年春の高祖大師報恩授戒会奉修の浄財を全て、東日本大震災の復興義援金とさせて頂き、山内役寮・大衆にて一週間「高祖大師報恩法会」として、三時諷経をお勤めし、併せまして、東日本大震災復興祈願法要・震災殉難者慰霊法要を厳修致しました。
また、被災地には不老閣猊下に私も随行し、多くの建物が津波で押し流されてその日一日を懸命に生きている方々にお会いさせて頂き、お見舞い申し上げる中に、震災が引き起こした心への大きな爪痕を深く感じました。
多くの方が命を、生活の基盤を失い、被災された方々の言葉では言い表わせられない悲しみ、生きることへの不安や絶望感を感ずる時、涙が込み上げ、かつての戦前戦後、死を覚悟し、生きるか死ぬかの瀬戸際で過ごした時代が蘇えりました。私も、家族・先輩・友人を失い、以来すべてにおいて価値観が変わりました。
この大震災の大変な状況下において、全国から被災地に駆けつけられたボランティアの皆さんが、お互いに協力努力されているお姿、自らが被災されながらも私共が気遣わなければならないところに、逆にお気遣いを頂いたことを思うと、その真心がありがたく、またこのような心持ちの方々の生活が復興しない訳がないと深く感動いたしました。被災地にて多くの方々がなさっておられた人の心を思いやり、利益を求めない行為は同事・利他行、菩薩行の実践に他ならないと存じます。
特に石巻のご寺院さまで、百数十名の老若男女の方々が避難生活の続くなか、禅師様をお出迎えの先頭に子ども達が梅花流詠讃歌を詠いながら近づきました時に、思わず禅師様が抱きしめられたお姿は何よりも印象深く、共に生きることの大切さを痛感させられました。
震災で亡くなられた方々、今現在も災禍の中でお苦しみの方々がいらっしゃること、復興に向けて懸命に作業に取り組まれる方々に心を寄せ、自らの任に当たり一日一日大切に行持して行くこと、宗門人としてそれぞれのお立場、お役目を今一度再確認して頂くこと、困難な中でも行じ難きを行じ、忍び難きを忍ぶこともまた報恩の道であり四句誓願の実践かと存じます。
私供が率先垂範し、それぞれの立場から自利利他行を行じることが今日程求められている時代はないのではないでしょうか。
posted by 晧臺寺 at 00:00 | 日記